看護部
■看護部からのご挨拶
看護部では患者さんの希望に沿える入院生活ならびに退院後の患者さんのご希望を最優先とし、ご家族の希望など入院早期より話し合いを行い、実現に向け努力しております。
患者さんを中心とした医療チ-ムの中で他の職種や在宅支援事業所の方々とも連携を取りあい、安心で安楽なケアを提供してまいります。
何よりも大切なことは、心を元気にして療養生活を送り、ご自分が希望する場所で以前と変わらない生活に戻ることです。しかし、介護の問題などがあり困難な場合もあります。
将来の変化に備え、これからの医療およびケアについて患者さんを主体にそのご家族や親しい人が話し合いを行い、患者さんの意思決定を支援するプロセスの強化を図るアドバンス・ケア・プランニング(ACP)にも取り組んでいます。当院の特徴として、神経難病の患者さんも多く療養していただいていますが、人工呼吸器装着中であっても入浴をして爽快感を感じていただきたく、入浴介助の職員を多く配置し実施しています。
看護師の教育面では、新人は年間教育プログラムに沿って指導者と共に学んでいきます。成長の証である事例発表会で1年の振り返りをします。また、3月には教育者と新人と日帰り旅行に行き、愉しい1日を過ごしお礼や成長した喜びを分かち合い、関係性を深めるよい機会にもなっています。2年目からは、クリニカルラダー研修予定表に沿って学び(Ⅰ~Ⅴ)を導入し能力向上に努めております。
子育て中の看護師も多数在籍しております。ワークライフバランスを重視し、超過勤務時間は1か月平均4.1時間(必須研修含む時間)です。学校行事の調整や子供の病気の時などもスタッフ相互の理解があり、子育て中の方も安心して勤務できます。
長期間休職し、復職した看護師もこれまでの経験など実践で学習が必要な箇所を明らかにし、その部分については新採用者の研修に一緒に参加し、実践能力向上につなげています。文佑会原病院は、明るく優しい雰囲気で働きやすい病院です。
■看護部の基本的理念
「患者さんの立場を尊重した、心温かい看護の提供」
■看護部方針
私たちは、看護の専門職として、地域の人々に以下の看護を提供する。
患者さん中心の看護
- 患者さん一人ひとりの尊厳を守り、患者中心を最優先して看護に専心する。
- プライバシーに配慮し、患者さんの個別性を重視し患者の希望を中心とした看護を展開する。
(医療情報の非対称性を考慮し、インフォームドコンセントを充実)
安全な看護
- 危機管理意識をもち、環境整備を行い、医療事故を防止する。
- 自己研鑽につとめキャリア開発を行い、知識・技術の向上を図り、根拠に基づいた看護を実践する。
- 情報伝達を密にし、医療チームの連携を図りリスクを回避する。
■看護部概要
看護単位 | 4単位(地域一般病棟、療養病棟、回復期リハビリ病棟、外来) |
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看護師数 | 76名(准20) |
看護補助者 | 28名 |
■看護体制
一般病棟 | 13:1(2交代制) |
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療養病棟 | 20:1(2交代制) |
回復期病棟 | 15:1(2交代制) |
■教育制度
●組織横断的研修会
4月新入職員オリエンテーション【1日研修】1~2回/月安全管理、感染管理他
●院内研究発表会
1回/年(他職種と共に)
●新採用者研修
新人を大切に育て、「個人の成長レベルに合わせた教育の実施」教育委員会を中心としたメンバ-シップ方式で一年間の教育スケジュ-ルを実施
・新人看護職員研修年間プログラム
・院内留学制度
・事例発表会
・リフレッシュ研修(教育担当者と新人と別府、中津、宇佐、長崎県佐世保市など)
・福大筑紫病院新採用者合同研修に参加
新入職者オリエンテーション
新入職者オリエンテーション
BLS研修会
修了式
●段階別研修
クリニカルラダーレベルⅠ~Ⅴに応じた研修会への参加
●院外研修
看護協会研修への参加、管理者研修、基幹病院主催の研修などへの参加
●看護学校実習生受け入れ
成人看護実習Ⅰ・Ⅱ 2023年5月から受け入れ
当院でチームを組み、努力している委員会
糖尿病療養指導チーム
(さわやかみつばち会)
チームで学習会を1回/月の間隔で実施し、知識、技術の向上を図っています。
患者さんと交流を図り、合併症予防に努めています。医師に話しにくいことなどはコメディカルの面談時に話していただき医師に伝達を行います。疑問に思うことも話していただきスタッフとの面談を楽しみにして下さっています。
●平成2016年10月開始:74回開催(令和6年2月)
●学習会の開催(月1回) ●チーム員約25名 ●福岡県糖尿病療養指導士:6名
●JDDMデータ登録 ●糖尿病栄養指導件数(年間約800名)+教育入院の方
- 糖尿病透析防指導を2019年10月から開始し、糖尿病腎症3期、4期の方を対象に実施
- 年1回九州厚生局報告
- HbA1C改善または維持85%、CreまたはeGFR改善または維持62.9%、血圧改善または維持92.5%
- フットケア
- リブレ使用による血糖測定の簡易化(外来看護師が指導)、インスリン指導など実施
- 患者会の実施(コロナウイルス流行のため令和3年から休止)
薬局
薬剤師が処方せんによる調剤、医薬品情報活動、医薬品管理を介して患者さんの治療に役立つよう努めています。また希望される患者さんへのお薬説明、退院時のお薬の説明も行っております。
当院は院外処方箋を発行しており、外来患者さんがお薬で待たされることが少なく保険薬局でお薬をもらうことができます。自宅の近くの保険薬局を「かかりつけ薬局」としてご利用頂き、お薬の詳しい説明を受けることで、重複投与、相互作用等を管理できます。
■業務内容
●調剤業務
薬剤師により処方監査(医師が処方した薬剤が適切かどうか、薬剤師が処方箋を確認すること)がおこなわれ、薬剤が正しい量で処方されているか、併用禁忌薬剤(飲み合わせの悪い薬)などがないかなどチェックします。
処方監査後は、計数調剤・秤量調剤・分包調剤などを行い、最終的に処方箋と薬剤が正しく調剤されているかを監査し、はじめて患者さんにお薬を安全にお渡ししています。
●医薬品情報活動業務
医薬品に関する情報を収集・整理し患者さんの治療に役立つよう努めています。
●医薬品管理業務
医薬品の購入から患者さんへの交付までの品質管理を行っています。また、麻薬・毒薬・向精神薬の法的な管理も行っています。
●チーム医療
チーム医療に参画し薬剤の適正使用の推進に努めています。
薬局からのご注意
院外処方箋の有効期限は発行日を含めて4日です(日祝を含む)。
期限が切れる前に薬局に提出下さい。
栄養科
入院される方の病気や状態に合わせて、栄養管理されたお食事を提供いたします。
食事に対するご意見などをお聞きし献立に反映させ快適な入院生活の支援ができるように努力してまいりますので、お気軽にお尋ねください。
栄養相談
入院、外来の方々の疾患に応じて食事相談を行っております。
患者様それぞれの生活にあわせた食事のとり方を提案いたします。
ご希望される方は主治医にお申し出ください。
地域医療連携室
地域の医療・福祉施設や行政機関との連携を図り、患者さまやそのご家族が安心して療養できるように支援していくための相談窓口です。
病気に伴っておこる心配ごとについて、ご相談に応じておりますので、お気軽にお声かけ下さい。
■地域医療連携室の相談員まで
受付時間10:00~16:30
月曜日~金曜日(祝日除く)
秘密は厳守いたします。
ご相談の際は病院受付、もくしくはナースステーション等で相談員をお呼び下さい。
ご相談内容の例
●医療や福祉の制度について ●経済的なことについて
●退院後の生活について など